IP等級は、電子機器がどれだけ水やほこりから守られているかを示す指標です。これによって、製品を購入する際の参考にすることができます。特に、アウトドアで使う機器や、工事現場で使用する機器など、防塵・防水性能が求められる製品には、IP等級が重要です。
IP等級の構成
IP等級は、「IP」プラス二つの数字で構成されています。最初の数字は防塵性能を、次の数字は防水性能を示しています。
数字 | 防塵性能 | 防水性能 |
---|---|---|
0 | なし | なし |
1 | 大きな物体(直径50mm以上)からの保護 | 垂直に落ちる水滴からの保護 |
2 | 直径12.5mm以上の物体からの保護 | 15度の傾斜での水滴からの保護 |
3 | 直径2.5mm以上の物体からの保護 | 水の霧からの保護 |
4 | 直径1mm以上の物体からの保護 | あらゆる方向からの水しぶきからの保護 |
5 | 粉塵からの保護(限界はある) | 水流からの保護 |
6 | 完全な防塵 | 強い水流からの保護 |
7 | なし | 水中(1mまで)で30分間の保護 |
8 | なし | 水中での常時使用が可能 |
IP等級の重要性
特に屋外活動や過酷な環境での使用を想定する際には、IP等級を確認することが大切です。例えば、雨の中で使うスマートフォンや、砂埃が舞う工事現場で使うカメラなどは、IP等級が高いものを選ぶ必要があります。そうすることで、機器の故障を防ぎ、長持ちさせることができます。
まとめ
IP等級は、電子機器を選ぶ際に非常に重要な指標です。特に過酷な環境で使う場合には、その意味を理解し、適切な製品を選ぶことが成功のカギとなります。次回、何かを買う時は、そのIP等級も必ず確認してみましょう!
防塵等級:物体が内部に侵入することを防ぐための等級。IP等級は、特に防塵性能を評価する際に使用される。
防水等級:水の侵入を防ぐための等級。IP等級は防水性能も評価されており、主に電子機器の防水性を示す。
IPコード:Ingress Protectionコードの略で、電源機器の防塵・防水性能を示す国際規格。具体的には、2桁の数字が使われる。
等級:ある基準に基づいて分類されたランクやレベルのこと。IP等級はその中の一つで、特に防塵・防水に焦点を当てている。
IEC規格:国際電気標準会議(IEC)によって制定される電気機器や設備の国際規格。IP等級はこの規格に基づいている。
電子機器:電気を使用して機能する機器のこと。スマートフォンやコンピュータなど、IP等級の評価が重要とされる製品が多い。
IP67:特定のIP等級で、完全に防塵であり、短時間の水没に耐えられることを意味する。多くの防水性能を謳う製品に見られる。
機器の耐久性:電子機器がどれだけのスパンで問題なく使用できるかという指標。IP等級はその評価に関与している。
テスト方法:物の性能を評価するための手段。IP等級は特定の防塵・防水のテストを通じて評価される。
IP評価:デバイスや機器の防水や防塵の性能を評価する指標です。
防塵等級:機器がどの程度の粉塵の侵入を防げるかを示す等級です。
防水等級:機器がどの程度の水の侵入を防げるかを示す等級です。
IPコード:各機器の防水性能と防塵性能を示すための国際的な規格です。
耐水性:水に対する耐性のことを指し、例えば外で利用される機器の性能を表すことがあります。
耐塵性:塵やホコリに対する耐性を示し、特に工業用機器で重要な性能指標です。
IP等級:IP等級は、電気機器や電子機器が水や異物に対する耐性を示す規格です。特に、IPは 'Ingress Protection' の略で、物体が機器内部に侵入するのを防ぐ能力を表します。
防水規格:防水規格は、製品が水の侵入にどれだけ耐えられるかを示す基準です。IP等級の一部として、水の侵入に対する保護のレベルが評価されます。
防塵規格:防塵規格は、製品が粉塵などの固体物質の侵入に対する耐性を示す基準です。IP等級では、固体物質からの保護レベルも評価されます。
数字:IP等級の表記には2つの数字があり、最初の数字は固体物質に対する保護レベル、2つ目の数字は水に対する保護レベルを示します(例:IP67)。
IP68:IP68は特に高い防塵と防水性能を示す等級であり、水中での使用が可能なことを意味します。この等級を持つ製品は、長時間水中に浸かっても内部に水が侵入しない設計です。
IEC:IEC(国際電気標準会議)は、電気及び電子機器の国際規格を定めている団体で、IP等級もこの規格に基づいています。
耐久性:機器の耐久性は、IP等級だけでなく、その他の要素(材質、設計など)にも影響されます。高いIP等級は、一般的に耐久性が高いことを示しますが、他の条件も考慮する必要があります。
認証:IP等級の認証は、製品が特定の基準を満たしていることを証明するプロセスです。これにより、消費者は製品の性能を信頼することができます。