非弾力的需要とは?
非弾力的需要(ひだんりょくてきじゅよう)とは、商品の価格が変わっても、消費者がその商品を購入する量があまり変わらない状況のことを指します。つまり、価格が上がっても売れるし、価格が下がっても同様に売れる商品です。
非弾力的需要の特徴
非弾力的需要にはいくつかの特徴があります。
特徴 | 説明 |
---|---|
生活必需品 | 食べ物や水など、生活に欠かせない商品が含まれます。 |
代替品がない | 他の商品で代わりが効かない場合も、非弾力的需要になります。 |
価格の変動が少ない | あまり値段が変わらない商品は、需要が安定します。 |
例を挙げてみよう
では、具体的に非弾力的需要がどういうものかを考えてみましょう。例えば「塩」です。塩は料理に欠かせない調味料です。仮に塩の価格が急激に上がったとしても、私たちは料理をするために塩を買い続けるでしょう。これが非弾力的需要の例です。
非弾力的需要と弾力的需要の違い
非弾力的需要の対の概念は「弾力的需要」です。弾力的需要は、価格が変わると需要も大きく変化する状況を指します。たとえば、ファッション商品や娯楽品は弾力的需要にわたる商品のいい例です。価格が高くなると、消費者は購入を控えることが多いです。
需要のグラフで見てみよう
需要曲線をグラフにすると、非弾力的需要は比較的垂直な線になります。これは、価格が上がっても消費者があまり購入量を変えないことを示しています。
まとめ
非弾力的需要は、特に生活必需品に多く見られる特徴があります。私たちの生活にとって欠かせない商品やサービスは、価格が変動しても安定した需要が保たれるのです。こうした商品の特徴を理解することは、経済やビジネスを学ぶ上でとても重要です。
需要:商品やサービスを購入したいと考える消費者の欲求のこと。
価格:商品やサービスに対して付けられる金額のこと。需要に強く影響を与える。
供給:市場に出回る商品やサービスの量のこと。供給と需要のバランスが価格に影響を与える。
需要の価格弾力性:価格の変動に対する需要の変化の大きさを示す指標。非弾力的需要では、価格が上昇しても需要はあまり減少しない。
必需品:生活のために必要不可欠な商品やサービスのこと。非弾力的需要が発生する商品の多くはこれに当たる。
代替品:ある商品が価格変動の影響で他の商品に置き換えられる可能性のあること。非弾力的需要の場合、代替品の影響が少ない。
消費者:商品やサービスを購入する人々のこと。彼らの需要が市場の動向を決定する。
市場:商品の取引が行われる場所のこと。需要と供給の相互作用により価格が決まる。
価格変更:商品やサービスの価格を上げたり下げたりすること。非弾力的需要の対象であれば、価格変更による需要の変化は少ない。
需要の非弾力性:価格の変動に対して需要量があまり変化しないことを指します。つまり、商品の価格が上がっても、消費者はあまり購入を減らさない、あるいは価格が下がっても買い増ししない状況を意味します。
割引需要:通常の価格よりも安く提供される場合でも、需要がそれほど増加しないことを示します。顧客が本来の価格でも購入を続けるため、価格が下がっても需要はあまり影響を受けません。
必需品需要:生活に欠かせない商品、たとえば食料品や医療用品などの需要を指します。これらの商品は価格がいくら変わっても消費され続けるため、非弾力的です。
劣等財:所得が増えると逆に需要が減少する商品ですが、価格が上昇しても購入数があまり変わらないことがあります。このような商品も非弾力的と考えられることがあります。
安定需要:特定の商品に対する需要が価格によって大きく変動しない状態を表します。消費者がその商品を常に求め続けるため、価格が上がっても需要は安定しています。
弾力的需要:価格の変動に応じて需要が大きく変化する状況を指します。例えば、価格が上がると需要が大きく減少するような商品が該当します。
需要の弾力性:価格変化に対する需要の反応の度合いを示す指標で、弾力性が高いと需要の変動が大きく、低いと変動が少ないです。非弾力的需要の場合、弾力性は1未満となります。
生活必需品:人々が生活していく上で欠かせない商品やサービスのことです。非弾力的需要を持つことが多く、価格が上がっても需要はそれほど減少しません。
代替品:ある商品・サービスの代わりに消費できる別の商品・サービスです。非弾力的需要の場合、代替品が少ないことが特徴です。
自由市場:売り手と買い手が自由に取引を行う状態です。この中で非弾力的需要が観察されることもあります。
需要曲線:価格と需要量の関係を示したグラフです。非弾力的需要の場合、需要曲線は急な傾斜を持つことが多いです。
価格設定:商品やサービスの価格を決定するプロセスです。非弾力的需要の市場では、価格を上げても大きな需要の減少が見込まれません。
市場均衡:供給と需要が一致する状態のことです。非弾力的需要の商品では、価格の変動が需要に与える影響が小さいため、市場均衡も安定しやすいです。
価格差:異なる市場や時点での商品の価格の差です。非弾力的需要の場合、価格差があっても需要が大きく変動しないことがあります。
所得効果:商品の価格変動によって、消費者の実質的な所得が変わることです。非弾力的需要の場合、所得が変わっても需要への影響が小さいです。
非弾力的需要の対義語・反対語
弾力的需要