
左外部結合とは?
左外部結合(ひだりがいぶけつごう)という言葉は、主にデータベースの世界で使われる専門用語です。データベースとは、たくさんの情報を整理して保存するためのシステムのことを指します。左外部結合は、2つのテーブル(表)のデータを組み合わせる方法の一つです。
左外部結合の基本的な働き
左外部結合を使うと、左にあるテーブルのすべての行(データ)が結果に表示されます。さらに、右のテーブルに関連するデータがあれば、そのデータも表示されますが、右のテーブルにデータがない場合は「NULL(ヌル)」という特別な値が表示されます。
具体的な例で考えてみよう
例えば、2つのテーブルがあるとしましょう。
学生ID | 学生名 |
---|---|
1 | 田中 |
2 | 鈴木 |
3 | 佐藤 |
この表は、学生の情報を記載した「学生テーブル」です。
学生ID | 成績 |
---|---|
1 | A |
2 | B |
こちらは「成績テーブル」です。左外部結合を使って、これらのテーブルを「学生ID」を基準に結合してみます。
左外部結合の結果
結果は次のようになります。
学生ID | 学生名 | 成績 |
---|---|---|
1 | 田中 | A |
2 | 鈴木 | B |
3 | 佐藤 | NULL |
この結果から、田中さんと鈴木さんの成績が表示され、佐藤さんの成績は存在しないのでNULLと表示されます。
左外部結合の使い方
左外部結合は、たくさんのデータを持つ際に、情報を失わないように組み合わせるために非常に便利な技術です。このようにして、ある表の情報が欠けながらも、他の表から関連情報を引き出すことができます。
最後に、左外部結合はデータベースの分析や管理において非常に重要なスキルですので、ぜひ覚えておきましょう!

結合:複数のデータベーステーブルを一つの結果に統合すること。データの関係性を持たせるために必要な操作です。
外部結合:二つのテーブル間で条件に一致するデータを結合する際に、一方のテーブルのデータを全て取り込む方法。主にデータの欠損を防ぐために使用されます。
SQL:Structured Query Languageの略で、データベースの操作や管理を行うための言語。左外部結合はSQLの文法の一部として利用されます。
テーブル:データベースにおけるデータの構造を示すもので、行と列でデータを整理している形態。結合操作は複数のテーブルにまたがります。
条件:結合やデータ抽出の際に使用されるルール。どのデータを結合するかを決定するために設定します。
行:テーブルの中で各データセットを表す横の部分。一つの行は一つのデータエントリを示します。
列:テーブルの中で特定のデータ属性を示す縦の部分。例えば、名前や年齢などの属性が列として存在します。
NULL:データが存在しないことを示す特別な値。外部結合では、結合条件に一致しないデータにNULLが含まれることがあります。
リレーショナルデータベース:データをテーブル形式で管理し、テーブル同士の関係性を定義するデータベースの一形態。左外部結合はこのデータベースでよく用いられます。
クエリ:データベースから情報を取得するための命令。左外部結合を利用したクエリは、複数のテーブルから必要なデータを抽出します。
左外部結合:SQLにおいて、左側のテーブルのすべての行を取得し、右側のテーブルが持つ関連するデータがあればそれも一緒に取得する結合方法である。左側テーブルにしかデータがない場合は、右側のカラムにはNULLが入る。
LEFT JOIN:英語の呼び名で、左外部結合を指す。データベースのクエリで広く使われている記述形式で、リレーショナルデータベースにおけるデータ結合を表す。
左結合:左外部結合の略称として使われることが多い。データベースにおいて同様の動作を示し、左側のテーブルのデータを優先的に取得する。
左外部ジョイン:左外部結合の別称で、日本語では外部結合の右側に対して左側に焦点を当てた表現。
結合:異なる2つ以上のデータセットを、一つのデータセットにまとめる操作のことを指します。これにより、データの関連性を分析しやすくなります。
外部結合:データベースにおいて、結合するテーブルのうち、片方のテーブルにないデータも含めて結合する方法を指します。左外部結合は、左側のテーブルに存在するすべての行と、右側のテーブルに一致する行を結合します。
左結合:外部結合の一種で、左テーブルのすべての行を保持し、右テーブルに一致しない行はNULLで埋められます。左外部結合とも呼ばれ、通常、データを正確に比較する際に使用されます。
SQL:Structured Query Language(構造化クエリ言語)の略で、リレーショナルデータベースを操作するためのプログラム言語です。LEFT JOINのように、データの結合を行う命令が含まれています。
JOIN:テーブル同士を結合する際に使用されるSQLの操作のことを指します。INNER JOIN、LEFT JOIN、RIGHT JOINなど、結合の方法によって異なります。
NULL:データベースにおいて、値が存在しないことを示す特別な値です。左外部結合の場合、一方のテーブルに対応するデータがないときに、このNULLが使われます。
リレーショナルデータベース:データを表形式で管理し、異なるテーブル同士の関係を定義できるデータベースの一種です。多くのデータベース管理システムがこのモデルに基づいています。
左外部結合の対義語・反対語
右外部結合