非同期プログラミングとは?
私たちが普段使っているコンピュータのプログラムは、たくさんの作業を一度に進めたり、時間がかかることを待たずに実行したりすることができると、仕事がスムーズに進みます。そこで登場するのが「非同期プログラミング」です。非同期プログラミングは、複数の処理を同時に進めることができる方法です。
どんな時に便利?
日常生活の中でも、非同期プログラミングが役立つシーンはたくさんあります。例えば、インターネットで動画を見ながら、友達とチャットをする場合、動画を読み込むのを待っている間にチャットで会話ができるのは非同期処理の仕組みが生かされているからです。
非同期プログラミングの特徴
特徴 | 説明 |
---|---|
具体的な例
では、具体的に非同期プログラミングがどのように使われているのか見てみましょう。一般的なプログラミングでは、「処理1」を終えた後に「処理2」を行います。しかし、非同期プログラミングでは、処理を終えるのを待たずに次の処理を始めます。このため、全体の処理時間が短くなります。
プログラムの例
以下は、簡単なプログラムの例です。
de>console.log('1'); de>
setTimeout(() => {
console.log('2');
}, 1000);
console.log('3');
このプログラムを実行すると、最初に「1」が表示され、その後すぐに「3」が表示されます。最後に1秒後に「2」が表示されます。これこそが非同期処理の特徴です。
まとめ
非同期プログラミングは、複数の処理を同時に進めることで、プログラムの処理速度を向上させる手法です。ウェブアプリケーションやゲームなど、様々な場面で利用されています。これからのプログラミングには欠かせない技術となるでしょう。
div><div id="kyoukigo" class="box28">非同期プログラミングの共起語
非同期処理:タスクを同期しないで実行する方法で、プログラムが他の処理を待たずに進行できるようにします。
コールバック:非同期処理が完了した際に呼び出される関数のことです。処理の結果を受け取るために使われます。
Promise:非同期処理の結果が将来のある時点で得られることを示すオブジェクトです。成功時と失敗時の処理を記述できます。
async/await:非同期処理をより直感的に書くための構文です。async関数内でawaitを使うことで、Promiseの完了を待つことができます。
イベントループ:非同期処理を管理する仕組みで、プログラムが実行される際にタスクを順番に処理していきます。
ブロッキング:処理が完了するまでプログラムが次のステップに進めない状態です。非同期プログラミングではこれを避けることが目指されます。
ノンブロッキング:処理が完了するのを待たずにプログラムを進める状態です。これにより効率的なリソースの利用が可能になります。
スレッド:プログラムの実行の単位で、非同期処理では複数のスレッドを使って同時にタスクを実行できることがあります。
フューチャー:Promiseと似た概念で、将来の値を表すオブジェクトです。主に非同期処理の結果や状態を扱います。
バックグラウンド処理:ユーザーの操作とは別に、裏で実行される処理のことです。非同期プログラミングでは、こうした処理が重要です。
div><div id="douigo" class="box26">非同期プログラミングの同意語非同期処理:プログラムの実行が他の処理を待たずに進行する方式のこと。非同期プログラミングの基本的な考え方で、時間がかかる処理を待たずに次の処理が進行することができる。
非同期プログラム:非同期に実行されるように設計されたプログラムのこと。このプログラムは、特定の処理が終了するのを待つことなく、他の処理を同時に行うことができる。
コールバック:非同期処理において、ある処理が完了した後に呼び出される関数のこと。非同期処理を実現するためのメカニズムの一つで、結果が取得できた時に指定した関数が実行される。
Promise:JavaScriptにおける非同期処理を扱うためのオブジェクト。処理が完了したときの成功や失敗を表現するために使用される。
async/await:JavaScriptで非同期処理をより直感的に記述するための構文。async関数内でawaitを使うことで、非同期処理の完了を待つことができ、従来の同期的なコードのように記述できる。
イベント駆動型プログラミング:プログラムの実行が特定のイベントに基づいて行われる形態のこと。非同期プログラミングと密接に関連しており、ユーザーの入力や外部の出来事によって処理が実行される。
div><div id="kanrenword" class="box28">非同期プログラミングの関連ワード非同期処理:プログラムの実行が他の処理を待たずに進行する仕組みです。これにより、長時間かかる処理を行っている間も他の処理を行えるので、効率が良くなります。
コールバック:ある処理が完了した時に呼び出される関数のことです。非同期処理では、結果が返ってきた時にこのコールバックが実行され、結果を受け取ります。
Promise:非同期処理の結果を表現するオブジェクトで、将来の結果(成功または失敗)を待つことができます。Promiseを使うことで、コードの可読性が向上し、エラー処理も簡単に行えるようになります。
async/await:JavaScriptにおける非同期処理をさらに簡潔に書くための構文です。`async`関数に`await`を使うことで、非同期処理を同期処理のように書くことができ、理解しやすくなります。
イベントループ:非同期処理を管理する仕組みで、プログラムが実行中に発生したイベントを順番に処理します。これにより、非同期処理の結果が正しく処理されます。
エラーハンドリング:非同期処理におけるエラーを適切に処理することです。Promiseやasync/awaitを使用する場合、エラーが発生した時にそれを受け取って対応する方法を考慮する必要があります。
HTTPリクエスト:Webサーバーにデータを要求または送信するための通信手段です。非同期にHTTPリクエストを行うことで、ページの更新を待たずに他の作業を続けられます。
マルチスレッド:同時に複数の処理を行う技術ですが、非同期プログラミングとは異なり、スレッドを使って並行処理を行います。JavaScriptは基本的にはシングルスレッドですが、非同期処理を駆使することで並行性を持たせています。
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