良性発作性頭位めまい症とは?その概要とは
良性発作性頭位めまい症(りょうせいはっさせいとういめまいしょう、以下BPPV)は、特定の頭の位置を変えることで、めまいが生じる病気です。特に、寝ているときや顔を下に向けた時などに、急に回るような感じやふらつきが起こります。この病気は中高年に多く見られますが、若年層にも発生することがあります。
BPPVの原因
BPPVは、内耳の構造に異常が起きることで起こります。内耳には平衡感覚を保つための器官がありますが、ここにある小さな石(耳石)がずれてしまうことが主な原因です。
耳石とは?
耳石は、内耳にある小さなカルシウムの結晶で、通常は内耳の中でしっかりと固定されています。しかし、なんらかの理由でこれがずれると、めまいの原因となります。
症状
最も一般的な症状は、「回転性めまい」と呼ばれるもので、頭の位置を変えたときに起こりやすいです。特に、以下のような場面で発生します:
- 寝返りを打った時
- 立ち上がった時
- 顔を下に向けた時
めまいの数秒から数分間続き、その後は平常に戻りますが、激しいめまいのため、バランスを崩して転倒する危険性もあります。
診断方法
診断は、医師が主に問診といくつかの検査を行うことで行います。特に、「Dix-Hallpikeテスト」という頭の動きを利用した検査が効果的です。
治療法
BPPVの治療は比較的簡単で、主にリハビリテーションの一環として行われます。「エプリー法」と呼ばれる治療法が有名です。これは、頭を特定の位置に動かして耳石を正しい位置に戻す方法です。
まとめ
良性発作性頭位めまい症は、特定の動作でめまいが発生する病気です。耳の内部にある耳石がずれることで生じますが、適切な治療によってほとんどの人が改善します。もし、このような症状があれば、専門の医師に相談することが大切です。
症状 | 原因 | 治療法 |
---|---|---|
回転性めまい | 耳石のずれ | エプリー法などのリハビリ |
めまい:周囲が回転する感じや、自分がふらふらする感じなど、バランス感覚に異常を感じる状態です。
良性:健康に影響を与えない状態で、重篤な病気ではないことを示します。
発作:急激に起こる症状や出来事のこと。特に、病気によって引き起こされる突然の状態変化を指します。
頭位:頭の位置や向きのこと。特に、体位や動作に関連して、めまいを引き起こす動きが関係しています。
内耳:耳の内部にある構造物で、平衡感覚や聴覚に重要な役割を果たしています。良性発作性頭位めまい症はこの内耳の機能に関わります。
症状:病気や状態が引き起こす身体的または精神的な反応のこと。めまいやふらつきが代表的な症状です。
診断:医師が病気や状態を特定する過程で、検査や問診などが行われます。
治療:病気や症状を改善するために行う医療行為。また、良性発作性頭位めまい症の場合、特定の体位変換や内耳の運動療法が用いられることがあります。
良性発作性頭位めまい:特定の頭の位置に変化させることで発生するめまいの一種です。通常、数秒から数十秒で治まります。
ベニジェット症候群:良性発作性頭位めまい症の別名で、耳石が内耳の位置を変えることによって起こることから名付けられています。
頭位性めまい:特定の頭の位置に変えることによって引き起こされるめまいを指し、良性発作性頭位めまい症の症状の一部です。
めまい:周囲がぐるぐる回るように感じたり、立っているのが難しくなる症状。良性発作性頭位めまい症では特に頭の位置によってこのめまいが引き起こされることが多い。
前庭:内耳にある器官で、平衡感覚を司る部分。良性発作性頭位めまい症は、この前庭の異常に関連していることが多い。
耳石:内耳に存在する小さな結晶で、体の平衡感覚に重要な役割を果たしている。耳石が異常な位置に移動することが、良性発作性頭位めまい症の原因とされる。
頭位:頭の位置を指す言葉。良性発作性頭位めまい症では、特定の頭の動かし方によりめまいが引き起こされることが特徴。
発作:突然に起こる症状や状態。良性発作性頭位めまい症は、通常は短時間で収まる発作的なめまいが特徴である。
診断:医師が患者の症状を評価し、病気を特定する過程。良性発作性頭位めまい症は問診や特定のテストを通じて診断される。
治療:病気や症状を改善させるための方法。良性発作性頭位めまい症の場合、特定の体操(リハビリテーション)が効果的とされることが多い。
良性発作性頭位めまい症の対義語・反対語
該当なし